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幻想夜話/22 [過去の創作ノートから]

ある時読んだ幻想的な童話の1シーンや、
子供のころに聞いた昔ばなしのモチーフや
浮かんでくる奇妙なイメージなどなどを
むやみやたらと縫い合わせたような、
奇妙な物語ですね(苦笑)。

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幻想夜話/23 [過去の創作ノートから]

親戚の、私は会ったことはないけど、とても綺麗なお姉さんのことを
親戚の家に集まっていたときに聞いたことがありました。

そのお姉さんは日ごろから物静かで、とてもやさしい性格の人だったとか。
でも、長い入院生活の末に若くして亡くなってしまったらしいんです。

そのお姉さんが亡くなった日、
その日の夜も私が親戚の家に集まっていた時のように、
何人かが集まっていたそうです。
「〇〇ちゃん、どうしてるんかなぁ、もうだいぶ長いやろう。」
「ほんまやなあ・・・」
すると、玄関の方で声がして
「お姉さん、すみません・・・。」

それは入院しているはずの、あのお姉さんの声だったそうです。
「なんや、もうようなったんか。」
「あがっておいで。」
親戚が声をかけても、いっこうに入ってこないのでヘンに思っているところへ
お姉さんが亡くなったという電話が。
玄関への引き戸を開けると、そこには誰もいなかったそうです。

その時の出来事について、親戚のみんなは怖いとかそういうのではなく
「ああ、ずっと話も出来なかったから、来てくれたんやね。」と
不思議とあたたかい気持ちになったといいます。
また、別の親戚にはお姉さんから電話があったそうです。
お姉さんはずっと寝たきりで、親戚に言いたいことも言えないまま逝ってしまったので
ひとこと、なにか伝えたかったのかも知れませんね。


今回は、その時のエピソードからインスピレーションを頂きつつ
ちょっと怖い感じになっています(笑)。

今となっては死にまつわるエピソードも、血の通った近い縁の者同士の間では
単に怖いとか、そういうのはでなく、もっと自然で温かいもののように思えます。

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トーチカ!2020のアーテイスト紹介ファイルにプロフィールが掲載されました。 [information]

2020年11月28日(土)~29日(日)に、長野県松本市で開催される音楽とパフォーマンスのイベント『トーチカ!2020』の参加アーティストファイルに、螢華のプロフィールを公開しました。

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幻想夜話/23 [過去の創作ノートから]

もうすぐ十五夜。
月からみえる兎は日本独自のものらしいですね(西洋では蟹だとか)。

月をみながら妄想に浸るのも楽しそう(笑)。

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幻想夜話:24 [過去の創作ノートから]

今回は、なかなか強敵(笑)。
どんなことを考えていて、この物語を書いたんだろう。

自分が書いたものの中に底通するのは何だろう。
光の射さない道をゆけばわかるかな。

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演歌について [作品考察]

今年の『トーチカ!』で発表する作品をつくりはじめています。

テーマみたいなのは、すでに夏ごろから心に浮かんでいるのですが
・・・えっと、なんというか、“演歌”にしようかと(笑)。

みなさんにとって“演歌”って、どんなイメージなんだろう。
私の子供のころのイメージは最悪とも思えるものだった気がします。
どうしてそんなに耐え忍んでいるんだろう、とか
不幸ならやめときゃいいのに、とか
演歌的世界を全否定するような心持で
テレビの演歌特集などを疎ましくみていました(苦笑)。
さほどポジティブな子供でもなかったけど、
演歌の中にみられる“忍”の世界がキライでした。

今年に入ってなぜ突然“演歌”に興味が湧いたのか、
本人にもあまりわからないのですが
これまで朗読する影としての活動で取ってきた
“影を光の元へ連れ出す”というスタンスが
ちょっと変化したんだな、と理解しています。

コロナ禍で家から出られない生活を送ってみて、
否応なしにこれまでとは異なる断絶感や孤独感に想いを馳せました。
そんなとき、ふと音楽配信サービスのランダム再生で聞こえてきた演歌の曲が
気持ちに刺さりました。

さみしい、でも耐えなきゃね・・・
会いたい、こんなに愛してるのに・・・
あああ、私って不幸なのね・・・

要約するとこんな感じ(笑)。

と、同時に思い出したのがフランシス・プーランク作曲の
全一幕のオペラ『人間の声』という作品。
これは、モノオペラとも呼ばれるソプラノ歌手がたったひとりしか登場しない作品で、
電話越しに愛する男の心を失っていく自分に絶望。
ラストでは電話コードを首に巻いて狂気のうちに死んでいくという作品
(ジャン・コクトーの同名の戯曲が原作)。

モノオペラと演歌・・・なぜか少し似ている気がして、
だけど圧倒的に違うのは演歌にはなんだか逞しさがあるということでした。
悲惨な感じなのに、不幸だってずっと言ってるのに(笑)、
それで死なずに生きてるよ、みたいなところ。
芸術性と大衆性という違いなんだと言ってしまえばそれまでだけど。


リモートワークで家にいて、
街も閑散としたり奇妙なビニールカーテンや透明パーティションに隔てられたり、
だけどそれは自分だけが耐えてる状況でもない。
さみしいとか、不安だとか、もういやだ、会いたい、出たい、話したい・・・
そんなことを叫びたくなる日々で、
いやいや、もしかしたら演歌的な世界観で突き抜ければ、
私の感じてる孤独とか人恋しさとか、罪なく表現できるかも知れない・・・
そんなことを考えました。
モノオペラ的に自分だけの闇の淵へと転がり落ちるのではなく、
堂々とさみしさを口にしながら罪深くはない孤独の叫びを舞台にのせる。

きっと、なんのこっちゃって思いますよね(笑)?!
でも、これはみて頂いた方がきっとわかりやすい。
『ああ、そういうことね』って笑ってもらえる。

今年の影は、
パーソナルな孤独と恋慕を鎮めるお焚き上げに演歌の香りをまとわせつつ・・・。

こんな状況で開催当日まで何が起こるかは予測不可能だけど、
また新しい朗読する影をお見せできると思います。

どうぞ、お楽しみに!

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幻想夜話:25 [過去の創作ノートから]

ある作品にふれて、ふとインスピレーションを得る・・・
そんなことって、ありますよね。

今回ご紹介するのは、そんなパターンのようです。
へー、こんな感性してたんだ・・・やっぱり壊れてたっぽいね(笑)。

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幻想夜話:26 [過去の創作ノートから]

今日は朝からパソコンのブックマークの整理をしていました。
そうしたら、過去に書いていた創作ノートが見つかりました。

気恥ずかしさもありますが(笑)、
せっかくなのでこちらでご紹介していこうと思います。
過去の創作ノートを遡っていくので
最終アイデアから最初のアイデアへと戻っていくような形で
ご紹介していきます。

今となっては、もうこういった文章は書かなくなりましたが
マインドとしては残っているかな、なんて思います。

お楽しみいただければ幸いです☆

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タグ:幻想;小説
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いかがお過ごしでしょうか? [雑記]

“表現”するという原動力は、人それぞれ異なるんでしょう。
私のケースは、誰かのため、ミッションのためにと力を使い続けたあとに
ふとやって来たようです。

女性性、感情的な言葉、根拠なき妄想・・・
そんなものを封じることで誰かやミッションに力を尽くしてきてました。
もちろん、それが間違いだとは思わないし
私には必要なことだったと思っています。

その状態からふと抜け出したとき
自分の中に伏せてきたものを扱おうと思い、作品のテーマとして取り扱ってきました。
・・・とはいえ、まだたったの3年ほどの創作活動なのですが(苦笑)。

2020年になって、世の中は変わりました。
変わらない部分もあるけど、やはり変わったと感じます。

毎年秋に企画しているイベント『トーチカ!』ですが
いろいろ仲間と議論して、開催することにしました。
課題は山積みですが
こんな状況でもいっしょにやろうといって下さる方々がいるので
やってみることに。

今年は昨年まで取り組んでいた日々の生活でタブーとされたものに光を当てる、というテーマからは
変わりそうですが、それもまたチャレンジになるのだと思います。


良かったら、晩秋の松本でお会いしましょ。
待ってます。

https://www.facebook.com/tochika2020
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